最終更新日:2003/03/21

テレビゲームの無罪/有罪

メールマガジン登録
メールアドレス:
メールマガジン解除
メールアドレス:

Powered by まぐまぐ


 「テレビゲームの影響で…」
 世の中が本当に変わったのか?

 ゲームと付き合ってきた「今まで」と
 ゲームの目指すべき「これから」を
 真剣に考えていこうと筆をとりました。

  ゲームの無罪 ゲームの有罪
  ゲームの構造 ゲームの効果
  ゲームの意図 ゲームの内容

 ゲームに対するいろいろなおもいを
 聞いてください。



■■ バックナンバー ■■


▼▼ サンプル ▼▼
 ///////////////////////////////////////////////////////////////////
  UP-STREAM Mail Magazine
           〜 テレビゲームの無罪/有罪 〜

               ウェブサイト:http://www.up-stream.jp/
 ///////////////////////////////////////////////////////////////////

 2003/03/22 vol.3
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 テレビゲームに夢中の子供 その1    by大守哲哉
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 この間、電車の中でスゴイ少年を見た。
 おそらく中学生くらいの彼はひざの上にページを開いた少年ジャンプを置き、
 その上で新型のゲームボーイをプレイしていた。

 やっているのが何かは見えなかったが、操作の感じからアクションゲームでは
 ないらしい。コマンドを選んでは決定していくような感じだった。

 私はひざの上のジャンプが気になっていたのだが、
 しばらくして、彼はジャンプのページをめくるではないか!
 私はショックを受けた。

 彼はなんとゲームボーイでゲームをプレイしながら、マンガもちゃんと
 読んでいたのである。
 タスク処理?とか頭をよぎったが、ビックリしたのは、ほとんどどちらにも
 気を取られず並行して進めていた事だ。

 さらに驚いたのは、降りる駅にさしかかったころ、彼はちゃんとそれらを
 リュックにしまいこんで電車を降りていった。

 私は軽い脱力感に襲われた。

 「エンターテイメント」とか言われてうかうかしてはいられない。
 ゲームはもう忙しい少年ひとりに我を忘れさせる時間を与えていない。

 私は宝物になっている時間に想いを馳せた。

 日がくれるまで遊んだ私たちの時間。仲間。
 そして、夢中になったネタ…コンテンツ。

 それがごっこやカード、エアガンやゲームであっても、もっともっと我を忘れ、
 何かそこにある”世界”のようなものに取りこまれて一体になれた。

 でも、それをひとりきりでは作りだせなかった。

 私が子供のころはゲームはもっと短時間で遊ぶおもちゃのようなものだった。

 ”あきたらやめる”

 これがゲームと人間の宿命的な付きあい方のスタンスなのだ。
 それをつなぎとめているのはゲームをやっている仲間の存在だった。

 ゲームをうまくなるために練習もしたし、面白いと言われるものに自分も
 チャレンジした。
 今も同じなのだろうが、仲間から遅れを取るわけにはならなかった。
 しかし、私はもっともっと我を忘れていたはずだ。

 私は電車で見かけた中学生がやっていたゲームボーイのゲームは面白い
 ゲームなのだと思う。
 私がやったらおそらく集中して我を忘れて夜中までプレイするだろう。

 私は何が変わったのか。変わってしまったのか正確にはわからない。
 しかし、エンターテイメントとして日本が世界に誇れると思っていた
 マンガとゲームを、中学生くらいの男の子が冷静さを失わずに
 ”処理”していたことに本当にショックを受けた。

 ゲームは宝物になりうるのか?
 私の宝物たちは子供に受け継がれるのか?

 モノがあふれすぎたのか?
 情報があふれすぎたのか?

 何かが彼らを夢中にはさせない。

 重厚な背景を持つ淡白なコンテンツは妄想を誘発する。

 小説に表紙以外に何の絵がなかったとしても、私はシャーロック・ホームズの
 神経質そうなシャープな顔立ち、立ち振る舞いを想像できた。
 私の妄想が遊ぶ行間…空間的、時間的余裕がそこにはあったからなのか。

 正直この疑問へのアプローチはツライ。
 目の肥えたユーザーに私たちは何ができるのだろうか…。
 それでも私の見かけた彼は「テレビゲームに夢中の子供」なのである。

                            つづく
 ____________________________________

 ◇今回のゲームの弁護

 制作側の意図として純粋にテレビゲームは娯楽であります。
 子供に作業的な仕事を強いていることについては無罪を主張いたします。

 しかしながら子供の余裕がなくなる要因となっていることについて、
 一部の罪を認めます。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼ 気になる情報
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 無線LANスポットの検索サービス
 iモード携帯で使えますよURL転送もこのページで〜
 http://www.mapfan.com/musen/


 宇宙人の居場所 候補は100以上
 http://setiathome.ssl.berkeley.edu/bestcands.html
 今のうちに知っておくと便利カモ…


 ビジネスパーソンのネットワークニーズ調査〜ウェブ・アンケート調査 〜
 http://www.icr.co.jp/info/press/press20030313.html
 資料のダウンロード(PDF形式 A4縦/本文2頁/図表13頁/105KB)
 http://www.icr.co.jp/info/press/press20030313.pdf
 接続環境(ナローバンドかプロードバンドか)によって利用する
 情報の種類に変化があるという調査結果が面白いです。


 第4回アフターサービス調査〜デル、ホンダが3年連続1位
 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/biz/235081
 ノート買うときはデルですかね…加熱の具合いは今はどうなんだろ。


 原因不明の急性肺炎世界に広がる 9人死亡、WHO警告
 http://www.asahi.com/national/update/0317/001.html
 海外旅行や出張では気をつけてくださいね。
 感染するときはまずは空港です。おかしいと思ったら病院へ。
 参考になる映画はダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」。
 炭素菌もそうですが、吸引が一番危険ですので、花粉のついで
 でマスクを着用してはいかが?(^□^)
 私のは鼻のところに形状保持用の針金が入っててご機嫌ですよ。

 ※リンク先の情報がなくなる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  できるだけお早い目にご確認いただくようお願いいたします。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼ 気になる事柄
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ついに世界を巻き込む”戦争”が始まった。
 世界大戦と言われない世界戦争だ。たぶん冷戦と同じくらい続く。
 戦いの怨恨による連鎖的なテロは標的に何を選ぶのか?
 誰かの言葉ではないがまさに”流れ”によって決まる恐怖のルーレットだ。

 これはアメリカとイギリスがイラクという国を相手にした戦争ではない。
 ”イメージ”をコントロール〜支配〜するための戦いなのだと思う。
 K1やプライドを観ていても、いつも思う。大多数のイメージ通りの決着がつく。
 今、テレビやインターネットを見ていると、すべてを疑いの目でみてしまう。

 間違いなく日本という国も当事者になった。
 これからはますます自分の価値観を保ち、自分にとって正しい判断することが
 問われる事になる。
 国境にかかわらず、民族にかかわらず、性別や年齢にかかわらずにだ。
 いよいよ”個の力”が問われる。
 目の前で息を飲むような事態が起こるかも知れない。
 そのときはスクまずに、意識を保ち、自分を発揮するまでだ。
 やりたいことはまだまだたくさんあるはずだから、みんな活きぬこう!
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 □ウェブサイト UP-STREAM Game Developers Network
  http://www.up-stream.jp/
  このページはゲーム開発支援交流サイトです。
  ゲーム開発を支援するため、人材・委託先検索をサポートしています。
 ____________________________________
 ■メールマガジンへのご意見・ご感想・ご相談は下記アドレスまで。
   info@up-stream.jp
 ____________________________________
 ■配信中止(解除)ご希望のときは、お手数ですが
   http://www.up-stream.jp/melma.html
  からお手続きいただくようお願いいたします。
 ____________________________________
  メールマガジン: 
  UP-STREAM Mail Magazine Vol.3       平成15年 3月22日
  マガジンID 0000106176
  発行部数  4部
  発行開始  2003/03/05
  発行人/編集長 大守哲哉         http://www.up-stream.jp/
  制作/著作   UP-STREAM Game Developers Network
      このメールの内容を許可なく転載することを禁じます。
       Copyright (C) UP-STREAM All rights reserved
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



BACK to TOP


お困りの点などございましたら、下記にご連絡ください。