最終更新日:2003/11/03

テレビゲームの無罪/有罪

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 「テレビゲームの影響で…」
 世の中が本当に変わったのか?

 ゲームと付き合ってきた「今まで」と
 ゲームの目指すべき「これから」を
 真剣に考えていこうと筆をとりました。

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           〜 テレビゲームの無罪/有罪 〜

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 2003/11/03 vol.9
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 ゲームのしかけ その1           by大守哲哉
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 テレビゲームのために「ひきこもり」と言われる人が増えているらしい。

 結論から言うと、テレビケームが「ひきこもり」増加の直接の原因に
 なることはない。
 なぜならば、そもそもテレビゲームをするために家から出てこなくなった
 人を「ひきこもり」とは言わないからである。

 「ひきこもり」とは(客観的な方向から見た差別的な言葉なので、
 あまり使いたくないのだが)その人物が社会的な期待や義務に応えること
 ができず、主に家にとどまり外界からの接触を絶つ状態のことらしい。
 原因は様々だが、パニック障害、不安神経症、うつ病、対人恐怖症など
 の精神的な病から、社会生活の刺激に耐えられない体調になってしまう
 ことが多いという。
 一般的な生活が可能な人と不可能な人があり、重度になると、
 人前に出るだけで意識を失ってしまう人もいる。

 他人への不信や恐怖、不安定な自分自身への不信や恐怖から
 人との接触を避け、家に、そして部屋にこもりがちになるのだ。

 テレビゲームはひとりで長時間遊ぶことのできる優秀なおもちゃだ。
 長時間、家にいることが多い人がテレビゲームで遊ぶことがあるかも
 知れない。
 「ひきこもり」の人の場合は、
 あくまで「家にいることが多い」から「テレビゲームをする」のであって、
 「テレビゲームをする」ために「家にいることが多い」わけではない。

 テレビゲームのために家にいる人を「ひきこもり」とは言わない。

 また、対人的なストレスがあるゲームはあまりプレイされないだろう。
 ネットゲームの場合は、人との協力や競争(闘争)といった社会性が
 あるので、そういったストレスから遠のくため、家にとどまる人が
 参加するのは困難であるからだ。
 (ネットゲームの社会問題の話は「その2」で後述する)

 このようにテレビゲームが「ひきこもり」の原因になることはない。
 むしろ「どこでいっしょ」のようなコミュニケーションがテーマの
 ゲームが対人ストレスの治療に使えるのではないかとすら思う。

 以前、私は人間不信に陥ったことがあり、社交的なことに積極的になれない
 ことがあったのだが、「どこでもいっしょ」をプレイして考えを改めた。
 それは、人間が「他の人にそばにいて欲しい」と願う社会的な生きもの
 なのだとあらためて思い知ったからだった。

 しばらく居候する「トロ」たち「ポケピ」はお別れのとき、
 「どこにいてもいっしょだよ」と言って私の力になってくれた。
 私は、私を形づくるために力をくれたたくさんの人の顔を思い出した。

 人は人との「つながり」で力を得ている。
 人は人との「つながり」で自分の存在に力を感じるようになり、
 より自分を大切に感じ、自分を形づくる人たちが大切になり、
 社会が、世界が大切になる。

 世界と自分はつながっている。

 そういえば「どこにいてもいしょだよ」という言葉を
 大人になってから使わなくなった。
 交通の便利がよくなって、人との出会い、そして別れに
 重みを感じなくなくなってしまったのだろうか…

 「どこにいてもいっしょだよ」という言葉の感動と力を
 「ひきこもり」で苦しむ人たちに伝えてあげたいと願う。
 私ではなくテレビゲームの中の「トロ」にできることだ。

 「ゲームのしくみ」でできることがある。

                            つづく
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 ◇今回のゲームの弁護

 「ひきこもり」と称される人が増えていることについて、テレビゲームが
 原因あるという嫌疑に関しては無罪を主張いたします。

 むしろ、テレビゲームが本件の解決に貢献できる可能性があり、
 協力を考えるべきかと思います。

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 ▼ 気になる情報
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 ファミコン20周年【レベルX】テレビゲームの展覧会のお知らせ

 会期:2003年12月4日(木)〜2004年2月8日(日)
 会場:東京都写真美術館 B1F映像展示室 http://www.syabi.com 
 公式サイト:http://www.syabi.com/level-x/entry.html
  先立ってオープンした公式サイトでは、
  任天堂・宮本茂氏インタビュー映像のストリーミング配信をはじめ、
  web上でファミコンソフトベスト10を選ぶ投票企画など、
  多くの企画を行っておりますので、ぜひ一度アクセスください。
  あなたの1票がファミコンソフトNo.1を決定します!
  投票期間:2003年9月26日(金)〜11月10日(月) 
       ※お一人様一回の投票のみ有効となります
  対象作品:1983年からこれまでに発売された
        ファミリーコンピューターソフト全作品
  最終結果は2003年11月21日(金)ホームページ上で発表します。
  また上位ソフトは「レベル X (エックス)」で実際にプレイできる予定。 


 子どもの好きなキャラクター
 http://www.bandai.co.jp/bandai_j/questionnaire/question94.html
 アンパンマンがダントツ。プーさんとキティも強いですね。
 とっとこハム太郎が意外にもイタリアで人気なので驚きました。

 ※リンク先の情報がなくなる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  できるだけお早い目にご確認いただくようお願いいたします。
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 ▼ 気になる事柄
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 デビルマンがついに実写映画化!
 ジュノン・スーパーボーイ出身の双子の新人がそれぞれ不動 明と飛鳥 了を
 演じるのもおもしろいと思ったが、シレーヌ役が冨永愛!
 あの体系であの顔ならピッタリだと思った。
 心配なのが、宇崎竜童夫妻を含めて主役クラスが全員経験の少ない役者で
 あることかなぁ…。
 ぜひ、実写ではヒーローものでなく恐怖映画の演出でいってほしいです。
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  UP-STREAM Mail Magazine Vol.9       平成15年11月 3日
  マガジンID 0000106176
  発行部数  132部
  発行開始  2003/03/05
  発行/編集 大守哲哉         http://www.up-stream.jp/
  制作/著作   UP-STREAM Game Developers Network
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