最終更新日:2003/05/13

テレビゲームの無罪/有罪

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 「テレビゲームの影響で…」
 世の中が本当に変わったのか?

 ゲームと付き合ってきた「今まで」と
 ゲームの目指すべき「これから」を
 真剣に考えていこうと筆をとりました。

  ゲームの無罪 ゲームの有罪
  ゲームの構造 ゲームの効果
  ゲームの意図 ゲームの内容

 ゲームに対するいろいろなおもいを
 聞いてください。



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           〜 テレビゲームの無罪/有罪 〜

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 2003/05/13 vol.6
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 子供向けテレビゲーム開発講演報告           by大守哲哉
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 春の施設公開 「エネ研てんこもり5」
  若狭エネルギー研究センター
  第11回講演「テレビゲームってどうやって作っているの?」
    〜子供向けテレビゲーム開発講演報告〜 
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 4月20日に福井県敦賀市にある若狭エネルギー研究所で行われた
 施設開放イベント「エネ研てんこもり5」の中で、第11回講演として
 「テレビケームはどうやって作っているの?」という子供向けの講演と
 「20年前のテレビゲームをしよう」というゲームコーナー展示を行いました。
 その様子を下記にご報告します。

 →講演のレポート     
 http://www.up-stream.jp/lecture_s06.html

 →講演の企画書
 http://www.up-stream.jp/lecture_s06_01.html

 →アンケートの結果
 http://www.up-stream.jp/lecture_s06_03.html
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 所感

 以前、募集告知をしました子供向けテレビゲーム開発講演が去る4月20日に
 無事終わりました。

 敦賀市はあいにくの雨でしたが、入場者数もそこそこで「エネ研てんこもり」
 というイベント全体で700人ほど来ていたと報告されています。

 その中で任天堂株式会社に許可をいただき、ファミコンと発売当時のソフト
 (ドンキーコング、マリオブラザーズ、ドンキーコングJr.のさんすうあそび)
 を使用して「ゲームコーナー」の運営を行いました。

 「ドンキーコング」や「マリオブラザース」は色あせない面白さがあり、
 コーナーに人が耐えませんでした。
 やり方は、近年のソフトとしてもリメイクされているだけに、親から子供まで
 が周知のことらしく、操作説明を求めることはありません。
 「ドンキーコングJr.のさんすうあそび」はルールがわかりにくいことも
 あって度々人の途切れる時間がありましたが、ゲームの教育的な要素に
 感心し、親子、兄弟でプレイすることが多いように感じました。
 また、「マリオ」と「さんすうあそび」は女の子にも人気がありました。


 午後から行った講座では、テレビゲームの内部処理を子供たちと運営してみて、
 それを見せながらテレビゲームが中で何をしているのかを解説し、どうすれば
 楽しいゲームが作れるのかというお話をしました。

 「プレイヤー」の入力を見て「←」と「→」の札を上げる「操作係」。
 「操作係」の上げる札を見て、左右に動く「キャラクター」。
 「キャラクター」の当たり結果を見て「○」「×」の札を上げる「判定係」が
 それぞれに役割を分担して、スクリーンに映し出された落ちてくる
 「100tハンマー」をよけるゲームを実演しました。
 
 それぞれの役割を担当している子供たちがなかなか「プレイヤー」を満足させる
 ことができない様子はさながら開発途中のゲームを見ているようでした。

 それぞれの役の子供たちが、自分のやるべきことがわかってくると、自発的に
 「もっと早めに札上げて」とか、「見えにくいからこっちに立って」など
 発言し、テレビゲームを作っているときと同じような調整を進めていきます。

 このような進め方でテレビゲームに限らず「ルール提案とその調整」から
 モノが組み上げられていくことがよくわかる事例でした。
 自分でも思っていた以上にわかりやすかったので、ステージに呼ぶときに、
 本当にいい子供たちを選んだと思います。


 次に会場の子供たちを入れ替えながら、「ハンマーよけゲーム」に挑戦して
 もらい、同じ「100tハンマー」の映像を使っても、パターンにフェイント
 をつけたり、リズムを微妙にズラすような小さな工夫から、ゲームの面白さに
 幅ができていくことや、ゲームを繰り返すうち子供たちが学習してしまい、
 ゲームがつまらなくなってしまう事を、目の前で実際にゲームを行いながら
 解説しました。

 テレビゲームはどのような遊び方をしてほしいのか考えながら作られていく。
 ゲームの作り手の配慮と心から、みんなが楽しく遊べることを理解してもらい
 人を思いやる心が大切であり、テレビゲームにもその心が溶け込んでいる。
 ルールを押し付けるだけでなく、どうすれば楽しくなるのか。

 「テレビゲームってどうやって作ってるの?」の私の答えは、
 「テレビケームをしてくれるいろんな人の立場になって作っています」です。

 ゲームが終わり、ステージを下りる子供たちが「楽しかった」と言ってくれる
 のは、ゲームを作っていてめったに味わえない手ごたえでした。

 また、何がうれしかったかと言うと、講演の後、小学生高学年くらいの男の子
 が私のところに来て
 「パソコンでゲームは作れるの?ソフトとかはないの?」
 とかなり具体的な質問をしてくれたことでした。

 私は、いろいろと方法があることを話した後、お父さんやお母さんに聞いても
 教えてもらえないことも多いから、本やインターネットでしっかり自分で
 調べて勉強して行くようにアドバイスしました。

 「がんばってゲームつくれるようになるね」と彼の顔が輝いてました。

 例えひとりでもこういう子供さんが現れてくれないかと思って行った今回の
 講演だったのですが、胸が一杯になって涙が出そうになりました。

 今後もこのようなイベントが行えるよう、今回ご依頼をいただいた企画会社
 からもお話をいただきました。
 今後、このような機会があったそのときは、ぜひみなさまにもご参加、
 ご協力いただきたいと思います。

                               以上
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 ▼ 気になる情報
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 ロボットへの期待
 http://www.b-repo.com/news/release_0403.pdf
 消費者が期待するもの。

 夢のロボットは「本物に近いペットロボット」と
 「ホームコントロール機能を持つロボット」なのだそうです。
 「本物に近いペット」の定義で以前友人と話していたのですが、
 かわいくて、すなおで、触り心地(ふわふわとか)が良ければ、
 別に既存の生物の形にこだわらなくてもいいという結論になりました。
 デザイン含めてペットキャラ作りはゲーム業界も挑戦する課題でしょうね。

 ところで、このアンケート中に「格闘技やサッカーを自立的にする
 ペットロボット」という項目があり、少数ながらニーズもありました。
 ってことは、柔王丸セットアップ?(^^)

 ※リンク先の情報がなくなる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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